へき地医療拠点病院・へき地診療所
施設紹介
令和7年度は、へき地医療拠点病院およびへき地診療所を訪問し、勤務する看護師の皆様にお話しを伺いました。東栄町国民健康保険東栄診療所・西尾市佐久島診療所・JA愛知厚生連 足助病院・新城市作手診療所の4施設を訪問しました。訪問時には、へき地における看護の実際および看護師の勤務状況について情報収集し、ナースセンターの活動について紹介させていただきました。ここでは、訪問施設を紹介します。今後は得られた情報をもとに、愛知県ナースセンターが地域の看護のためにできることを検討していきます。
1. 東栄町国民健康保険東栄診療所
令和4年11月に新築移転した診療所です。診療所は、東栄町福祉課、社会福祉協議会、子育て支援センターを併設した「東栄ひだまりプラザ」という医療と保険、福祉、介護のサービスを提供する施設の中にあります。診療内容は初期医療と健康維持に特化しており、整形外科と循環器内科は専門医が非常勤で診療しています。北設楽地区の医療の拠点といえる施設であり、医療提供を継続するために、入院治療や透析について近隣地区と連携するという選択をしました。勤務する看護師はUターンや結婚に伴う転居で東栄町に居住しており、目の前には保育園と小学校があり、子育て中でも働きやすい環境です。
2. 西尾市佐久島診療所
愛知県に三島ある有人離島の1つに佐久島があります。一色港から高速船に乗って約20分で島に着きます。信号もコンビニもない自然豊かな島で、アートによる島おこしに取り組んでいます。島の中心部に学校、消防署とともに診療所があり、静かな環境で学校のチャイムが鳴り響いていました。医師1名、看護師1名の体制であり、薬剤師は1か月に1回西尾市薬剤師会から派遣されます。診療所に入ると畳のスペースがあり、待合室のゆったりとした雰囲気を感じました。島民は高齢化が進み、西尾市民病院や名古屋市内の病院と行き来する状況であるため、医療および看護の連携が課題とのことでした。
3. JA愛知厚生連 足助病院
愛知県の観光地として有名な香嵐渓の近くにあり、山間部に無医地区を多く有する西三河北部医療圏のへき地医療拠点病院として、病床をもつ医療機関として存在し続けることを使命としている病院です。病院の近くにスーパーや銀行などがあり、病院施設を含めて地域生活の重要拠点になっています。病院は地域のコミュニティの一部として地域の皆様に寄り添った医療を目指しており、豊田市行政やJA愛知厚生連のサポートの元、新人看護師の育成や外国人看護補助者の採用など、さまざまな取り組みを積極的に行っています。新人から一人前に育った看護師が急性期病院に転職することも少なくないそうですが、経験を積んでUターンしてきてくれることを願って送り出しているそうです。
4. 新城市作手診療所
新東名高速道路から20kmほど北に進むと旧作手村(現在は新城市作手)につきます。標高500メートル余りの高原に水田や畑が広がる農村地帯です。診療所は医師1名、看護師1名、非常勤看護師複数名、放射線技師1名、事務員1名で、学校検診、住民健診、予防接種など地域の健康を支え、内科診療のみならず農作業等による外傷の治療を行っています。福祉施設「虹の郷」と隣接しており、包括的な医療およびケアを提供しています。また、県内の大学の診療看護師コースの実習を受け入れており、診療看護師が地域医療で活躍することを期待しているそうです。














